1月2日夕方、今年初めてのお産でした。
30数年前、学校を卒業後、早来町〈現 安平町〉の牧場で1年間実習をしました。
当時、全国でも有数の有名牧場で、実習生だけでも8名もいて日本各地から集まっていました。
その数年前、共進会で華々しく活躍していたのがこの牧場の『サロメ』の一族でした。
残念ながら、その牧場はその後廃業しましたが、受精卵で同町の牧場に移動し、その牧場が離農の際に、わたしの牧場に『サロメ』の一族が加わることとなりました。
1頭から始まったサロメが現在は5頭まで増えています。
三世代目の初子牛がこの牛です。
30年の間に、多くの牧場がなくなりました。
その牧場の主流の一族から1頭分けてもらうようにしています。
それが、積み重ねた乳牛改良の証を残す道であると思うからです。
今年の初めてのお産で、長く続けてきた酪農の仕事を振り返った新年でもありました。